ニューカッスル・ダラム英語勉強会

イングランドのニューカッスル大学およびダラム大学に留学に来ている日本人達による英語学習の一篇。

at

お前の書く記事は簡単なものが多すぎるぞ!、との指摘を受けそうですが、めげずに気づきにくいこと(と自分が思っているもの)を今日も挙げてみます。今回は、前置詞:at、です。onが線上をイメージさせるものですが、atは、点とその周囲、を表します。皆さんは、下記例文の(1)と(2)、(3)と(4)の違いは分かりますよね?(というより、こんなことを知らんのは自分だけでしょうが…)。

(1) The hunter shot at the bird.
(2) The hunter shot the bird.

(3) The wild dog bit at the child.
(4) The wild dog bit the child.

(2)と(4)は実際に、打たれ、かまれた、状態をそれぞれ表現しているのに対し、(1)と(3)は狙っているけど、実際にはヒットしてない状態(近傍に接近)を表します。
また、上の例でもイメージされることですが、at、は攻撃的な意味合いが強いこともあります。例えば、

(5) Everybody is talking at him.
(6) Everybody is talking to him.

この場合、当てつける、と、話しかける、と大きく意味がずれます。他にも、周囲をイメージするものとして、

(7) What are you getting at?

これは、ほのめかす、という意味で使われています。
英語というのは、前置詞を自由に操ることができれば、自分が思っていた以上にdescriptiveに表現できるんだなと、気づかされます。
(Ken)

参考図書は以下。
http://www.amazon.co.jp/%E6%94%B9%E8%A8%82%E5%90%88%E6%9C%AC-%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%81%AE%E6%84%9F%E8%A6%9A%E3%81%A7%E5%89%8D%E7%BD%AE%E8%A9%9E%E3%81%8C%E4%BD%BF%E3%81%88%E3%82%8B-%E3%83%AD%E3%82%B9%E5%85%B8%E5%AD%90/dp/4860642759