ニューカッスル・ダラム英語勉強会

イングランドのニューカッスル大学およびダラム大学に留学に来ている日本人達による英語学習の一篇。

the ball bounces

ネイティブ英語話者で教授とのメールから落ち穂拾いです。

Ok let’s see how the ball bounces tomorrow shall we Yuseke?!

赤字の表現は、知っているけどほとんど使ったことのない表現です。意味はすぐにわかりますね。「ボールがどうバウンドするか」つまり「どう転ぶか」という意味です。この表現はもともと"That's the way the ball bounces"と使われており、「自分に起こることはコントロールすることができない」ことのたとえです。

もうちょっと突っ込んでこのメールの表現が面白いのが、書き手が私に対して「アイデアや状況を共有」させている点と「思考を介さない」という点です。例えば"let's"(→"let us")や"shall we"の"we"という具合に、「教授とわたし」や「わたしと学生」ではなく「われわれ」と括ることで心理的な距離を縮めようとしています。次いで、もうひとつ面白いのが––日本人で英語話者がよく使う––"think about"など「思考(=つまり考えるという作業)」をしないで、あくまでsee––つまり「状況を見よう」しかも「その時に臨機応変に動けるようにね」という意味––を使っている点です。面白いですね〜。こういった表現をノン・ネイティブの私にも使ってくる点なども、この先生の政治感が伺えます(?)。ともあれ、またまたミーティングは先延ばしになりました。(Yusuke)