ニューカッスル・ダラム英語勉強会

イングランドのニューカッスル大学およびダラム大学に留学に来ている日本人達による英語学習の一篇。

等位接続詞のfor

文法とか用語を聞くと難しいかもしれませんが、どうってことありません。同じ記事の同じ箇所から文法事項を扱います。今回は赤字で示した等位接続詞のforについて。簡単にいうと「〜だから」という意味のforです。もっと簡単にいうとand, but, orなどです。わたしもよく使います。

Scientific publication: What’s wrong with Science | The Economist
BLUNT criticism is an essential part of science, for it is how bad ideas are winnowed from good ones. So when Randy Schekman, one of the 2013 crop of Nobel prize-winners (for physiology or medicine, in his case), decided to criticise the way scientific journals are run, he did not hold back.

等位接続詞は簡単に言うと「文法的に等位の(対等な)要素動詞を結びつける接続詞のこと」を指します(真野, p. 20)。本文では先行する箇所(blunt criticism is an essential part of science)に対する論拠を説明(for以下)するときに使います。わたしは「というのも」もしくは先行する箇所で切って「それは〜からだ」と訳しています。

続いて等位接続詞forの使い方について。このforは、江川(1991)によると、文語的な表現であり、会話ではあまり使われない傾向にあります。書いた時の文章もちょっとポッシュで硬くなります。また重要なのは、forは先行する箇所に対して補足的な理由(付け足し)でしかも新情報を述べるので、文頭に置くことはできないということ (Swan, 2005)。ここがbecauseとは違うところです。

あとsince, as, becauseなどの接続詞との違いも調べると面白いですよ!気になる人はどうぞ。というわけで今回は確認程度のアップでした。

Yusuke

参考文献
江川泰一郎. (2009). 『英文法解説 第三版』東京:金子書房.
真野泰. (2010). 『英語のしくみと訳し方』東京:研究社.
Swan, M. (2005). Practical English Usage Oxford: Oxford English Press.